野球肘について

 野球肘は大きく内側・外側・後方の3つに分けられます。内側は内側の靱帯(内側側副靱帯)が断裂したり、内側の骨(内側上顆)が剥がれたりして痛みが出ます。外側は外側の骨(上腕骨小頭)が剥がれたり、外側の軟骨が剥がれたりして痛みが出たり、ひじが曲げ伸ばししにくくなります。後方は滑膜ヒダ障害などがあります。内側や後方は、痛みが出てから整形外科やクリニック、接骨院に行っても間に合うことが多いですが、外側は痛みなどの症状が出てから病院に行っても間に合わないことがあります。外側の障害として、代表的な離断性骨軟骨炎(OCD) は4段階に分類され、痛みが出たころには、stageⅢに達していると言われる。超音波機器を用いた野球肘検診にて早期のstageⅠで発見されることは大事であります。

写真の本の中にも『最もやってはいけない小学生に多いOCD』とあります。

著者は筑波大学体育系准教授・川村卓先生で、元中日ドラゴンズ・野球解説者の山本昌氏が帯を書いておられます。

この本で得られた知識も子ども達の将来のために活かしていきたいと思います。